この記事は「What You Need to Know About Cardano’s Voltaire Era」を翻訳・要約・加筆修正して作成したものです。
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イントロ
Cardanoブロックチェーンは、巨大なグローバルコミュニティを持つ、最大のオープンソースかつ分散型の暗号通貨のブロックチェーンネットワークの一つです。Cardanoは、多くの技術的なアップグレードを経て、今後はコミュニティによるガバナンスの手続きを行う段階に進化しました。
Cardanoでは、DeFiプロトコル、ウォレット、NFT dApps、ステーブルコインなど、Cardano内で分散開発が盛んに行われており、Cardano創設者のエンティティであるEMURGO、IOG、The Cardano Foundationの支援を受けて、グローバルなCardanoコミュニティが分散型ブロックチェーンのガバナンスポリシーに取り組み始めています。
これらのポリシーは、ADA保有者にとってのCardanoの投票ポリシーや手続き、その他のガバナンスの詳細を定めるものです。
分散型ブロックチェーンネットワークは、最終的には民主的でコミュニティ主導のものであり、メンバーが将来の運営方法に影響を与える投票ポリシーや手続きを決定します。
これにより、次のような疑問が自然と生じます。
何百万人ものユーザーと数千のアプリケーションが稼働する巨大な分散型グローバルネットワークを効果的に統治する方法は何か？
これが、Cardanoのロードマップの最終段階であるVoltaire時代が答えを導く重要な疑問です。
以下では、この重要な疑問について取り上げ、CardanoとVoltaireに関するさらなる詳細を説明します。
Cardano(ADA)とは
Cardanoはオープンソースの分散型ブロックチェーンであり、科学的な手法に基づいて設計・構築された最初のブロックチェーンです。
また、環境に優しいプルーフオブステークの合意プロトコルを使用して、分散型ネットワークを動かし、セキュリティを確保しています。これにより、他のネットワークに比べてはるかに少ないエネルギーを消費します。
Cardanoのブロックチェーン全体のエネルギー消費量は、ビットコインの約60,000分の1程度です。
プログラム可能なスマートコントラクトを使用することで、Cardanoは人々間のトランザクションだけでなく、プログラムされた条件が満たされた時に自動的に処理される契約も検証することができます。
つまり、例えば特定の金融商品はスマートコントラクトを使用して簡単かつ安全に立ち上げることができます。
Cardanoのブロックチェーンは、金融、デジタルプロパティ、アイデンティティ、レコードなどの分野の分散型アプリケーションをホストするプラットフォームであり、全ての人々にアクセス可能な経済サービスを提供することを目指しています。
大量のトランザクションを処理できるようにスケーラブルであり、他のブロックチェーンやデータシステムとの相互運用性があり、堅牢なガバナンスポリシーによって世代を超えて持続可能です。
Cardanoの革新的なプルーフオブステークの合意アルゴリズムであるOuroborosは、低い手数料と迅速な決済時間を提供し、持続可能な経済モデルを持ち、ユーザーがネットワークの将来に対してより多くの制御を持つことができる分散型ブロックチェーンを実現しています。
Cardanoのスケーラビリティ、相互運用性、持続可能性への独自の重点と科学的なピアレビュー手法を使用した設計により、このエコシステムは2017年9月のローンチ以来、世界中で数百万人のユーザーを獲得し、指数関数的に成長しています。
Cardanoの技術的な基盤が整ったことで、Cardanoコミュニティが最終的に取り組むべきトピックは分散型ガバナンスです。
Decentralized governance（分散型ガバナンス）は、Cardanoのコミュニティがネットワークの運営に関する意思決定を共同で行う方法を指します。このガバナンスモデルでは、ADAの保有者がネットワークの発展、アップグレード、ルールの制定などに参加し、将来の方向性に対する影響力を持つことができます。
Cardanoの分散型ガバナンスモデルでは、ADA保有者は投票によって意思決定を行います。ADA保有者は、プロポーザルの審査やアップグレードの承認、新しいルールの導入などに関与することができます。
これにより、ユーザーはネットワークの将来について積極的に参加し、コミュニティ全体の信頼性と透明性を高めることができます。
分散型ガバナンスは、Cardanoのコミュニティメンバーがネットワークの発展と成熟に関与する重要な要素です。これにより、ユーザーの声や意見が反映され、コミュニティ全体の利益が最大化されます。
Cardanoは、透明性、参加型意思決定、持続可能性を重視した分散型ガバナンスモデルを構築することで、ブロックチェーンの将来の進化と成功を追求しています。
開発期ヴォルテールとは？
VoltaireはCardanoのロードマップの最終段階です。Cardanoの開発は最初からいくつかの段階に分けられており、それぞれが異なる技術の一部に焦点を当てています。
Voltaire時代では、コミュニティによるガバナンスに取り組んでいます。
重要なことは、Cardanoの開発段階は順次進行しているのではなく、並行して進行しているということです。
たとえば、Cardanoのスマートコントラクトは、以前のGoguen時代の一環として導入されましたが、それらの改善や他の最適化はまだ進行中です。
Cardanoの将来のガバナンスに関する議論の最初のステップが、EMURGO、IOG、Cardano Foundationの支援を受けてコミュニティを中心に進行しています。ガバナンスの詳細は、Cardanoのスマートコントラクト、スケーラビリティソリューション、サイドチェーン、およびその他の解決策の将来の方向性にも影響を与えるため、コミュニティが関与する必要があります。
コミュニティ投票と財務システム
VoltaireとCardanoのガバナンスが対応しようとする主な側面は、投票と財務システムです。
投票は、コミュニティが正しい優先事項を選択することを確実にするためのものです。財務システムは、Cardanoネットワークの財務リソースをどのように管理するかに関わります。
Cardanoのガバナンスには3つの柱があります
MBO（Market-Based Optimization）
MBOは、エコシステムの重要な機関であり、企業、開発者、個人、およびその他のエコシステム参加者が集まり、Cardanoの将来の開発を形作り、推進する役割を果たします。
憲法
憲法は、Cardanoエコシステムに参加する人々の権利と原則を定義します。
民主的な合意
エコシステムのすべての参加者は、フィードバックを提供し、意思決定を形成する機会を持つべきです
なぜヴォルテールが重要なのか
ガバナンスは、コミュニティベースのシステムにおいて重要な要素です。現在の多くの危機は、立法機関の行き詰まり、企業の腐敗、経済の不安定性など、効果的なガバナンスシステムの不備に起因しています。これらの多くは、不十分なガバナンスシステムによって引き起こされています。
このような悪いガバナンスシステムの影響は、かつてブロックチェーン業界でも経験されてきました。最も重要な初期のコミュニティガバナンスの失敗例の一つは、ビットコインブロックのデータサイズに関する争いでした。
一方は、ビットコインネットワークの使用量の増加に対応するためにブロックサイズを約5メガバイトに更新したいと考えていました。他方は、元の1メガバイトのスペースを維持し、いくつかの回避策を用いてより多くのトランザクションを収容しようとしていました。
結局のところ、どちらの側も相手を説得することができず、ビットコインネットワークは2つの異なるブロックチェーン、ビットコイン（BTC）とビットコインキャッシュ（BCH）に分かれました。
後に他のフォークバージョンも登場し、持続可能性の概念に立ち返ることとなりました。Cardanoは、大規模なユーザーベースのために世代を超えて続く公平なガバナンスシステムを考案することで、これらの持続可能性の問題を防ぐよう設計されています。
したがって、VoltaireはADA保有者、Cardano開発者、SPO（ステークプールオペレーター）など、さまざまな利害関係者との対話を通じて、Cardanoネットワークを持続可能なプロジェクトにするために重要です。
Cardano上でさらに多くのプロジェクトが立ち上がるにつれて、どの技術を最初に提供するか、どこに助成金を割り当てるか、どの市場に焦点を当てるかなど、さまざまな優先事項が生じます。
適切なガバナンスシステムは、参加者の選好を明らかにすることで、リソースを効率的に配分するのに役立ちます。
Voltaireはこれらのポイントに対応し、何百万ものユーザーを持つ国際ネットワークに代表的なシステムを最適な方法で提供するための議論を開始します。
カルダノアンバサダーのYUTA氏がこのヴォルテールに突入するとどのように変わるのかをわかりやすく開設してくれているのでぜひ、上記リンク先もご覧になってください！
ヴォルテール後のカルダノ
おそらく、Cardanoの将来的な持続可能性にとってVoltaire時代がいかに重要であるかに気づいたことでしょう。多くのプロジェクトは、コミュニティの意見を取り入れようとする際につまずき、エコシステム内での疎外や対立を引き起こします。
Voltaireが始まると、Cardanoコミュニティは単なる観察者ではなく、Cardano全体の意思決定や指導に積極的に関与する存在となります。ネットワークは、透明かつ公正にコミュニティメンバーの分散型ネットワークを統治するための、これまでにないブロックチェーン憲法を持つことになります。
コミュニティと直接コミュニケーションを図るために、EMURGOはIOGの支援を受け、2023年6月に東京で実施されるVoltaireワークショップを開催する予定です。このワークショップでは、Cardanoのガバナンスについて議論が行われます。
続きを読む: 東京ヴォルテール ワークショップについて知っておくべきこと
ぜひCAMP FIRE プールに委任をご検討ください
いかがだったでしょうか。これからもCamp Fireステークプールはカルダノに関する有益な情報を発信していきます。CAMPプールへのステーキング委任もぜひ、ご検討ください。
運営者は約10年間児童教育/福祉の現場で、直接子供たちを支援する仕事を経験し、恵まれない環境にいる子どもを支援する必要性を感じてきました。
そのため、CAMPプールではSPOの活動を通して得た利益の10％をアフリカ地域・日本の子どもの教育・福祉分野に寄付するチャリティー活動を行っています。
委任者の方のステーキング報酬は減額されず、プールの利益から寄付が行われます。投資・ステーキングはお金を増やすために取り組むものですが、その行動が社会良くすることに繋げる目的でCAMPではチャリティーを行なっています。
間接的にチャリティー活動にも参加できる特徴をもったプールです。
ステーキングにあたって何かお困りごとがあれば可能な限りお手伝いしますのでCamp FireプールのLINEオープンチャット・contact・Twitterいずれかで直接ご連絡ください！ADAの購入からステーキングなどのアドバイスをすることができますので、まずは気軽にご相談ください！
ADAステーキングでよくある質問
Cardano(ADA)ステーキング・ステークプールとはなんですか？
あなたが保有するADAをネットワークノードを運用するステークプールに委任することをステーキングといいます。そのステークプールがあなたの代わりにカルダノトランザクションを検証し、ブロックを生成する事で、その対価として報酬を得る事ができます。
カルダノのステーキングは、自分の手元にADAを置いたまま「権利」のみをステークプールに委任します。そのため、ADAがロックされることもありませんし、いつでもADAを利用することができます。
むしろ、取引所にADAを預けてステーキングするほうが引き出せなくなるリスクがあり、ADAが一ヶ所に集中することでカルダノの分散性が損なわれることに繋がります。
「ADAを送って」「シードフレーズを教えて」等要求された場合は詐欺ですのでご注意ください。他人に資産を送る必要もフレーズを教える必要もありません。
Cardano(ADA)ってなんですか？
カルダノは、分散型の第 3 世代のプルーフオブステーク（PoS）ブロックチェーン プラットフォームであり、ADA はカルダノブロックチェーンのトークンです。カルダノは、科学的哲学と研究主導型のアプローチをとった最初のブロックチェーン プラットフォームです。カルダノは世界の権威のある学会の査読を経て構築されています。
カルダノの目指す世界を知るには創設者チャールズ・ホスキンソン氏の動画がおすすめです。日本語字幕もついているのでぜひご覧ください。
取引所でADAを管理し、ステーキングをしていますが自分のウォレットでするべきですか？
結論からお伝えすると、取引所でのステーキング・ADAの管理はおすすめしません。理由は以下の通りです。
- 取引所のハッキング・倒産などのリスクがある（例：FTX事件・Mt.GOX事件・コインチェック事件など）
- ADAの集中化
取引所にADAがあると自分でコントロールできない状況なので取引所に何かあったときにADAをすぐに移動できない・失うリスクを抱えることになります。また、大勢が取引所で管理するとADAの集中化につながりセキュリティ的にもよくありません。詳しくは以下の記事で解説しています。
ステーキングは安全？プールにADAを送る必要がありますか？また資産はロックされませんか？
カルダノエイダ(ADA)のステーキングは、ロック期間はありません。ステーキング中でもADAを送受信することが可能です。
また、自分のウォレットから送金する必要もありません。自分のウォレットにADAを置いたまま、ステーキングの権利のみを委任する仕組みになっています。
「ADAを送れ」「ウォレットの復元フレーズを教えて」は確実に詐欺です。絶対に教えたり、送金しないでください。
ステーキングまでどのような手順で進めたらいいですか？
「販売所」は手数料が高いので「板取引」で入手しましょう！
ウォレットのインストール方法から操作までブログ・Youtube動画で解説しています！
いろいろな特徴を持ったウォレットがあります。
以下の比較表を確認して。マニュアルを確認してください
ウォレットの作成/復元/送金/着金/ステーキングなどの使い方は各ウォレットごとに解説しています。
上記比較表のリンクか以下のウォレットの使い方カテゴリーから確認しましょう！
ウォレットの作成/復元/送金/着金/ステーキングなどの使い方は各ウォレットごとに解説しています。
上記比較表のリンクか以下のウォレットの使い方カテゴリーから確認しましょう！
どこからステーキングできますか？
以下のカルダノウォレットから委任することが可能です。
以下のウォレットがおすすめです。解説動画・ブログも公開しています。
- Daedalus Wallet (IOG公式フルノードウォレット)
- Yoroi Wallet
- Eternl
- Flint Wallet
委任した後、報酬が貰えるのはいつですか？毎エポック必ず報酬がでますか？
報酬は、最初にステークしたエポックが終了してから 3 エポック (15 日) 後に支払われます。以下の例は、ステーク時に発生するイベントを順を追って示しています。
報酬は必ず毎エポックもらえるとは限らず、プールの委任量を元にアルゴリズムの計算によってブロックが生成されたプールに報酬が与えられます。委任量が多いと安定して毎エポック報酬が出ますが報酬量が少なく、委任が少ないプールは毎エポックブロック生成しない代わりに1回の報酬が多くなる傾向があり、一定期間でみると報酬の利率は同じに収束します。
ADAの委任が委任量が多いところに偏ると分散せずセキュリティ的にもあまりよくありません。ADAの価値を長期的に高めるためにも委任の少ないプールにぜひご委任ください。
ADAをステーキング
委任登録（ここで委任したADAを記録）
ステーキング有効（ブロック生成があった場合次エポックに計算）
ブロック生成の報酬の計算
報酬の支払い
プールの手数料ってどういう風になってるの？
「Margin fee（委任手数料）」と「Fixed fee（固定手数料）」の2つがあります。これからはプール全体の報酬からプールの報酬として受け取り、残りのADAを委任者に分配します。
- Margin fee（委任手数料）
-
0〜100％の間で各プールが設定した手数料です。1〜5％程度が一般的です。当プールでは分散化のために100万ADAの委任が集まるまでは0％にしているため還元率が高い設定としています。
99％の手数料など高い手数料ではないか、途中で手数料を黙って引き上げていないか注意してください！当プールでは100万ADA未満は0％、以降も1％保証のプールです。
- Fixed fee（固定手数料）
-
固定手数料は最低値が340ADAとなっています。当プールは最低値である340ADAの設定で変更する予定もありません。他のプールに委任する際も固定費は必ず確認してください。
ステーキングの費用はかかりますか？
ステーキングは、デポジット費用として2ADAとトランザクションの費用がかかります。ステーキングの設定を解除するとデポジット費用である2ADAは返還されます。
ステーキング後にADAの増減があった場合は再度設定が必要ですか？
自動的に反映されるため、追加の操作は必要ありません。カルダノのステーキングは、ステーキング後も自由に送受信が可能です。
もちろん、ステーキングで得た報酬もそのままウォレットに残しておけば再投資されます。
委任が少ないプールは不利なの？
委任量が多くても、少なくてもアルゴリズム上長い目でみると平均約4％程度です（2023年現在）。
委任が多いプールはエポック（5日）ごとに報酬が安定してでますが、委任の少ないプールは毎エポックでない等波がある一方で、1回の報酬が高くなり平均すると同じ利率に収束するアルゴリズムになっています。
ADAの広く分散することでカルダノブロックチェーンのセキュリティも高まるため、長い目でみて委任の少ないプールにもぜひ分散委任のご協力をお願いします。
※現在年4％の報酬もビットコインの半減期があるように、カルダノでは徐々に減っていく仕組みになっています
最低何ADAからステーキングできますか？
10ADAからステーキングが可能です。
プールの飽和ってなんですか？
1つのプールの飽和は6400万ADAです（2023年1月現在）。これを超えるプールに委任し続けると、1つのプールで得られる報酬が変わらないため、委任者だけが多くなることで1人あたりのステーキングで得られる報酬が減る仕組みになっています。
ホルダーが利益を求めて、自然といろいろなプールに委任がされることで自然と分散性が担保される仕組みになっています。
ステーキングは解除できますか？
はい。解除はいつでもできます。別のプールから委任する場合は解除せずに、新しく委任し直すのみでOKです。解除した場合は最初にデポジットで支払った2ADAが返却されますが、少額のトランザクション手数料がかかります。
報酬はどのように確認したらよいですか？
方法としては2つあります
- Cardano用ウォレットのページで確認
- カルダノエクスプローラーのサイトで受信アドレスを入力して確認
ステーキングの財源は？持続可能なの？
ルダノのステーキングの財源は2つあります。
- 取引（トランザクション）手数料
- ステーキング用にリザーブされている140億ADA
この2つから支払われています。
委任をあるプールからCAMPに切り替えると報酬を逃しますか？
別のプールから委任を変えた場合、以前のプールから引き続き報酬を受け取りながら数エポック後に切り替わるので報酬を逃してしまうことはありません。
ADAはどこで手に入れればいいですか？
暗号資産には2種類の入手方法方法があります。
- 販売所
- 板取引
暗号資産（仮想通貨）の販売所と取引所の違いは、「暗号資産の売買を誰と行うのか」です。基本的には板取引のほうが、手数料が安いため販売所はおすすめしません。
日本国内の板取引ができる取引所は以下のん記事を参考にしてください。
