【筆者オススメ動画】創設者チャールズ・ホスキンソンがなぜ第3世代ブロックチェーン・カルダノ(エイダ)を作るのかを開設したホワイトボード動画を紹介します
みなさん、こんにちは。今回は私が、Cardano(ADA)にのめり込むきっかけとなった創設者チャールズ・ホスキンソン氏がYouTubeで語った伝説(当社比)のホワイトボード動画の内容を記事にしてみました。
第一世代としてビットコインが登場し、さらにその後スマートコントラクトというアイディアからイーサリアムが生まれました。チャールズ・ホスキンソン氏はこのイーサリアムの共同創設者として参画したのですが、なぜ抜けて自らカルダノという第三世代ブロックチェーンプラットフォームを作ろうと思ったのか。
この記事を読めば、ビットコイン・イーサリアムが抱える課題理解し、それをカルダノがどのように解決していくのかが理解できるはずです。
投資にするにあたって理解しておくべき内容だと思いますので、ぜひお一読ください。
なおこの動画は2017/10/27に公開されたものです。そして2023年の今、ここで語られたことが着々と体現されていることがよくわかりますし、まったくぶれていません。
私がカルダノエイダのプロジェクトを追いかけてADAを持ち続けているのは有言実行し続けているからです。
ぜひ、投資される前には長いですが、読んでみることをおすすめします。
Cardanoを語る前に、これまでのビットコイン・イーサリアムまでの経過を知る
こんにちは チャールズ・ホスキンソンです IOHKのCEOです。 今日はCardanoについて少し紹介したいと思います。
Cardanoを理解するためには、Cardanoに至るまでの流れを理解することが必要です。ですので、まず暗号通貨の第1世代についてお話ししましょう。
仮想通貨第一世代ビットコインの誕生
第一世代はビットコインです。ビットコインが解消しようとした問題は、本当に分散型マネーが作成できるのか、世界中の人々によって維持される、いわゆる分散型ブロックチェーン上にトークンを生み出すことができるのか、そのトークンには希少性があり、取引可能かということでした。
アリスとボブがお互いに送金をしたい場合、信用できる第三者機関、信用できる仲介者がいなくても、これを実現するメカニズムがあるということです。この非常にクールで面白いアイデアの起源は1980年代以前に遡りますが、ビットコインはこのすべてを実現した最初のものでした。そして素晴らしい成功を収めました。わずか数年後には、ビットコインは数千人のユーザーを獲得しただけでなく、実際の通貨としての価値を持ち始めたのです。わずか1ペニーに満たなかったトークンが1ドルに、最終的には100ドルにまでなりました。
ちょうどそのころ、大勢の人たちが「ちょっとこれ、本当に面白いんじゃないか」と言いはじめました。ところが問題は、アリスとボブのトランザクションが単なるお金の移動では済まないということです。トランザクションの背景にはストーリが存在します。利用条件があります。
例えば、アリスがボブに言うとします「うちの芝を刈ってくれたら、刈ってくれた場合にだけお金を払うわ」「屋根を直してくれた場合にだけお金を払うわ」。これは契約条件です。これが物語です。
第一世代の技術はこの点をカバーしていたとは言えません。ビットコインに変更を加えたい場合、一度だけであっても別の暗号通貨を構築する必要があります。または、とても面倒なオーバーレイプロトコルを導入する方法を見つけなければなりません。マスターコインやカラーコインといった具合に。
契約・条件を設定できるスマートコントラクトを実現した第二世代イーサリアムの登場
そこで2014年、私は多くの仲間とともに最初の第二世代ブロックチェーンを立ち上げました。これがイーサリアムです。
イーサリアムは今や、ウェブブラウザーにおけるJavaScriptのようなものになっています。ブラウザーは、必要最低限の機能しか持たない間違っても機能的とは言えないシンプルで静的なページから、フルにプログラムが可能でFacebookやGoogle Gmailなどを構築できるページへと進化しました。万人が知る万人に愛されている経験です。
イーサリアムは、ブロックチェーンにプログラム言語をもたらしました。このプログラム言語のパラダイムによりトランザクションをカスタマイズできる、スマートコントラクトの書き込みが可能になりました。アリスがボブに送金するとき、これらすべての条件をトランザクションに埋め込むことができます。アリス固有のニーズに合わせることができるのです。
このパラダイムはビットコインのように軌道に乗り、現在イーサリアムは最大規模の暗号通貨として、大規模な開発者コミュニティを抱えています。不運なのは、まさにビットコインのように、現在私たちが新たな領域へと踏み出そうとしていることです。
そして第三世代カルダノ(エイダ)の登場
第三世代の幕開けです。
イーサリアムでは数百万のユーザーから数千万のユーザーへと拡張することが不可能であることに気づきました。イーサリアムには真の意味での素晴らしい開発エクスペリエンスというものがありません。イーサリアムをはじめとするすべての暗号通貨は現在、粗悪なガバナンスに苦渋しています。
毎回、問題を解消する代わりに大規模な意見の相違に終わるのです。大抵の場合、イーサリアムとイーサリアムクラシック、ビットコインとビットコインキャッシュのようなことになるのです。
さらに、暗号通貨スペースにおけるサステナビリティの問題も重要です。ICOによるプロジェクト用資金やVCが尽きてしまったら、誰がチェーン発展の資金を出すのでしょう?誰がエコシステムを実際に構築する資金を援助するのでしょう?これはいまだ回答の見つかっていない大問題です。
これらをカルダノが解決します。
Cardano(ADA)はビットコインとイーサリアムが抱える問題を解決する
第三世代の課題は3点に絞られます。
- 1点目はスケーラビリティ
- 2点目は相互運用性
- 最後にサステナビリティの問題
があります。
Cardanoプロジェクトはこのそれぞれの課題をいかに解消するかについての私たちの哲学でありビジョンです。
第一世代、第二世代を通じて培ってきたベストな機能と経験を活かしながら、同時にたくさんの新しいコンセプトやテクノロジーを暗号通貨スペースに追加します。
カルダノ(エイダ)は学術論文を書き、査読を受けているため保証性が高い
また、このカルダノプロジェクトはとても素晴らしい原則に基づいて構築されています。
1点目は、諸問題を解決に導く科学がすべてなんらかの査読を受けていることです。
学会に出席し、学術論文を書き、大学と密接にかかわっています。これらにより達成しようとしていることは、保証性の高いコードの実装です。
すなわち、システムの不具合が死傷事故につながるような新幹線やジェットエンジンの開発と同種の手法を採用しているということです。
こうした手法をプロトコル、エンジニアリング、開発に適用することにより、コードの質に全幅の信頼を置くことができるようになります。これまでに暗号通貨スペースで起こったダウやパリティハックといった問題を回避できます。
第三世代ブロックチェーン・仮想通貨の課題
それではそれぞれの課題についてより詳細にみていきましょう。
まずはスケーラビリティです。スケーラビリティは非常によく使われる言葉ですが、さまざまな意味を持ちます。
しかし、暗号通貨においてはスケーラビリティは次の3点からとらえることができます。
1つは1秒間におけるトランザクション数です。よく言われるのが、ビットコインは1秒間に7トランザクションだとか、イーサリアムは1秒間に10または20トランザクションだとか。この新プロトコルは1秒間に200だとか300トランザクションだとかで、一定期間内にいくつのトランザクションをブロックに含められるかという概念です。しかし、問題はこれだけではありません。
トランザクションはデータを運ぶため、トランザクション数が増えれば増えるほど、それだけ多くのネットワークリソースが必要となります。したがって、バンド幅やネットワークも考慮しなければなりません。
システムのスケーラビリティを測る際、仮に数千人のユーザー数が見込まれるシステムがすべてのデータフローをサポートするには、1秒間に数百メガバイトからギガバイトのバンド幅が必要になると考えられます。エンタープライズの世界では共通認識がありますが、P2Pの場合立ち位置がはっきりとしていません。
そして最後に、データスケールという問題があります。ブロックチェーンは、データを永久に保存することが期待されています。
したがって、トランザクションが行われるたびに、関連のある/なしに関わらず、ログに記録されます。1秒間におけるトランザクションが増えれば増えるほど、より多くのデータが必要となります。その結果、ブロックチェーンは、メガバイトからギガバイト、テラバイト、ペタバイト、場合によってはエクサバイトへと膨らみます。
ネットワークの世界では問題とはなりませんが、ブロックチェーンのコピーを持つ各ノードにセキュリティモデルを依存している複製システムの場合、ユーザーのハードウェアデバイスでは扱いきれません。
Cardanoがこれらの問題を解決するイノベーションを提供する
Cardanoは、こうした問題に非常にエレガントな方法で対処しようとしています。
ネットワークに人を加えるたびに、1秒ごとのトランザクションは自然に増え、ネットワークリソースが増加します。最終的には利用可能なデータストレージ総量が増加します。セキュリティモデルを妥協することなしにです。私たちが既に導入しているいくつかのイノベーションを少し紹介しましょう。
査読済みCardanoPoSプロトコル査読済みホワイトペーパー「Ouroboros(ウロボロス)」
私たちは「Ouroboros」と呼ばれる、証明可能な安全性を有するプルーフオブステークプロトコルの査読済みホワイトペーパーを開発しました。
このプロトコルは最も効率的なコンセンサスプロトコルの一つとして数えられ、非常に厳密な暗号手法の中で最初の証明可能安全性を持つプロトコルです。モジュラー式デザインで将来性を考慮して設計されています。
Ouroborosは世界を2つのエポックに分けてトークンの配分とスロットリーダーの選定(選挙を行うための乱数のプールから)を行います。スロットリーダーはビットコインのマイナーと同様の役割を果たしますが、ビットコインに必要なコンピュータリソースは必要ありません。そのため、このシステムは低コストで運営できる上、セキュリティレベルは現在のビットコインと同じです。
スロットリーダーは、単独のブロックや単独のチェーンを維持するだけでなく、別のブロックや別のチェーンを維持することもできます。これは、ブロック構築コストが低いためです。また、Ouroborosを使うことで、エポックを並行して実行し、トランザクションを適切にセグメント化することも可能です。これは、ユーザーが増えると、スロットリーダーが維持できるブロックチェーンの種類も増えることを示します。
ブロックチェーンのトランザクションは並行して処理されます。Ouroborosは厳格なセキュリティ基準を採用しており、理論的にも実装面においてセキュアです。また、新たな機能を開発した場合も、それらは一定の程度コンポーザブルであり、セキュアです。他のシステムでは、機能ごとに証明する必要があり、場合によっては大規模な改定が必要になるかもしれません。
私たちは、2018年中にOuroborosをQRL化することを計画しています。できるだけ、スロットリーダーがブロックに署名する際にQR準拠の署名を使用することができれば、システムの可能性がより高まります。これは1時間に30万ドルをかけずにネットワークを構築することができる最初のビジョンであり、ビットコインの現在の価格に基づくものです。また、複数のチェーンを同時に実行して維持できる可能性を持つシステムを構築することもできます。これがOuroborosの真髄です。
非常に厳格な査読を経て開発
先に触れましたが、新しい暗号通貨を開発する際に最も重要なこととして挙げられるのは、その暗号通貨が非常に厳格な査読を経て開発されるようにすることです。OuroborosはCrypto 17で当社チームが発表し認められました。さらに、今後のプロトコルバージョンも一層厳正なピアレビューを受けることで、概念的なシステム設計が正しいことが保証されます。
また、これとは別に、Psi-Calculusを使用して、Ouroborosの形式手法記述のモデリングをしています。Psi-Calculusは、コンピュータが理解できる素晴らしいモデリング言語であるため、最終的にGitHubリポジトリでHaskellに接続することが可能となります。また、プロトコルが正しく実装されているかが示されます。これは実際に私たちのスペースには存在しない水準です。私たちは、これを初めて導入することにとても興奮しています。
大量のデータを同時に動かす能力
しかし、スケーラビリティに必要なのはこれだけではありません。大量のデータを同時に動かす能力も必要とされます。ネットワークが1秒間に数百トランザクションから数万、数百万へと拡大した場合、同種のネットワークトポロジーを維持することは不可能です。言い換えると、すべてのノードをすべてのメッセージに関連させなければならない状況を持つことは不可能です。なぜなら、ノードによっては拡大するにつれ、そうした機能を持たないものも存在することになるからです。
そこで、私たちは新型のテクノロジー、RINAを検討しています。RINAは、Recursive Internet Work Architectureの略です。RINAは、基本的に新タイプの構築的なネットワークで、ボストン大学のJohn Dayが着想しました。ポリシーと優れたエンジニアリング原理を使用しています。ここでの目的は、TCP/IPなどのネットワークプロトコルに期待されるような、同種のプライバシー、透明性、スケーラビリティを保証する異種のネットワークを構築することです。ただし、ネットワークが形式的にどのように構築されるかを根拠を示すことができる方法を採用します。言い換えれば、RINAは大きな前進であり、Cardanoのトランザクションが1秒間に数百から数千、数百万に増加しても、とても自然に調整や設定が行えるようになります。
また、TCP/IPと非常にシームレスに接続し、相互運用できます。この一部を2018年中にCardanoエコシステムに組み込み、2019年内の完成を目指します。これが現在私たちを悩ませている多くのネットワーク問題の解決につながると思っています。
データスケーリングの問題への取り組み
最後に、データスケーリングの問題があります。これは最も難しい問題で、現在もまだ取り組み中です。しかし、すべての人がすべてのデータを必要としているわけではないというのが現実です。
例えば、アリスがボブに送金するというトランザクションはジェインとビルには必ずしも関係ありません。このような人々がお金の所有者を大まかに察することができ、受け取ったトークンが合法で正しいと判断できれば問題はありません。枝刈りのような手法やサブスクリプションのような手法、圧縮のような機能を設定にうまく組み込むことで、個人が維持する必要のあるデータの総量を大幅に減らすこともできます。
「パーティション」というアイデアは、ユーザーがブロックチェーンの全コピーを保存する必要がないことを意味します。代わりに、複数のチェーンの塊から一部を保存することになります。これらすべてを繋ぐのが「概念」です。
Cardanoプロジェクトの目標は、このアイデアを厳密に研究して新しいブロックチェーンアーキテクチャを構築することです。このアプローチにより、ユーザーはより少ないデータを所有することができますが、全体としてトランザクションの保証やセキュリティのレベルは変わらず、正確な計算が可能です。
サイドチェーン
サイドチェーンという概念もこの研究と関連しています。サイドチェーンは、圧縮版ブロックチェーンのリプレゼンテーションを作成し、チェーン間の相互運用性を持たせることを意味します。最近の研究から得られた結果により、ギガバイトからテラバイト、ペタバイトの拡大に伴い、ブロックチェーンの圧縮版リプレゼンテーションを作成することが可能であることが期待されています。これらの結果は、正確なトランザクション履歴が存在することを確信させてくれます。
例えば、実証がメガバイトからキロバイトといった小さなサイズを対象としていても、これがデータ問題へのソリューションです。非常に優れたケースバイケースの設定に基づき、場合に応じて人の目に触れる部分を制限していくという実用主義的なアプローチをとります。
可能な場所や可能な時にパーティションを使うのです。そして、履歴を圧縮する非常に優れた暗号化手法を見つけることにより、すべてを持っていなくても同レベルの確信が持てます。ただし、これらすべてをビットコインがスペースにもたらしたものを複製したオリジナルのセキュリティ保証を損なわない方法で行います。
幸運なことに、TPSが拡大するにつれ、ネットワークリソースも拡大する傾向があるため、ストレージは比較的安価で利用可能なままです。したがって、Cardanoのデータスケールに関する局面は緊急課題ではなく、2018年末から2019年中頃までの解決を意図しています。
研究はエディンバラ大学で始まったが、今後も継続されます。最初のアプローチは2018年中頃を目途にし、最終的にこの問題を完全に克服するのは2019年末となる見込みです。これはいわば最初のコンポーネントです。まず1秒間のトランザクション数をスケールアップできるプロトコルを構築し、エコシステムにより多くの人材、より多くのスループットを得ます。
TCP/IPやその他のシステムが経験した諸問題から学んだインターネット初期のパイオニアたちが開発するネットワークスタックを構築し、脆弱性をやや克服して調整しやすさをやや向上させ、実生活に基づいた大きな異種環境のネットワークを扱いやすくします。
そして、セキュリティ保証を損なわず、システム内のデータを処理する賢い方法を見つけます。
カルダノが考える相互運用性
パーティションを適用する際には、BitTorrentのように、ストレージ全般に多くのリソースを獲得することができます。データベースを複製せずに分配することができれば、Cardanoに大きな分配ファイルシステムを構築する可能性が生まれます。それゆえ、各ユーザーが保有する必要がなくても、実際にはペタバイト規模の全データが利用可能となります。これがスケーラビリティという概念の最初の柱ですが、第三世代にはもう2つの課題があります。Cardanoプロジェクトでは、これらも扱っています。
相互運用性の概念は、1つのトークンがすべてを統括するものではないことを意味します。
例えば、ビットコインやイーサリアム、リップル、Swiftなどさまざまなネットワークが使用できますが、それぞれに固有の言語やビジネスロジックやルールがあるため、相互理解することは困難です。また、伝統的な銀行のネットワークやACHなどの旧来の決済ネットワークとも異なるため、これらを接続するのはさらに困難です。
これらのシステム間のバリューの移動を制御する小さなオン・オフハブ(例えば取引所)が決定的となりますが、これらは非常に脆弱です。ハッキングや厳しい規制に脅かされるため、認可を必要としないとされる分散型エコシステムの環境としては良いものとは言えません。結果として、システム間のバリューの換算が小さなグループに握られてしまうことになります。
この世界でビジネスを行う際にそのビジネスが規制下または半規制下にある場合、従来の金融界との接触や相互作用を余儀なくされます。
例えば、あなたが暗号通貨企業でERC20トークンを発行し、クラウドセールで数百万ドル分のEtherを調達したとします。実際の企業としてあなたはEtherを換金し、銀行口座に数百万ドルの入金をしようとすると、銀行は規制下にある企業体であるため、この数百万ドルがどこからきたかということを尋ねます。データや詳細を提出するよう求められます。
あなたがクラウドセールでERC20トークンを売って得たEtherを答えると、「実際に誰から得たのですか、あなたの顧客は誰ですか」とさらに訊かれます。インターネットの人々の答えでは納得はしてもらえません。規制下にある企業体には疑わしい行為を報告する義務があり、財務省やEUといった当側の面々に対応しなければなりません。このような企業体にとってはリスキーな案件と感じられます。
これは残念な現実ですが、暗号通貨全体と伝統的な金融システムの内部リンクが非常に脆弱な世界なのです。誰もが自然に取引をエスカレートさせる方法がないのです。従来の金融機関と取引する際に必要とされるメタデータ、アトリビュート、コンプライアンス情報もありません。その結果、ここでのビジネスはすべて自動的に高リスクのビジネスとして認識され、これは不幸な状況です。
相互運用性を視野に入れた、第三世代の暗号通貨は、他の暗号通貨を理解し監視できる能力を備えます。イーサリアムにイベントが生じていることが見ることができ、実際にそのイベントが真か偽かを検証することができる暗号通貨です。例えば、アリスが所有するEtherをボブに送信した場合、それがこの第三世代暗号通貨に関連する限り、この暗号通貨はそのトランザクションが実際に合法であるかを知ることができるはずです。クロスチェーン送信は信頼性があります。これを信用できる第三者を必要とせずに可能とすべきです。これが唯一の最重要課題です。
Cardanoはブロックチェーンを活用したインターネットを構築したいと思っている
私たちは、ブロックチェーンを活用したインターネットを構築したいと思っています。ビットコインやEtherのように、値を簡単に流通させられるインターネットを目指しています。
このためには、サイドチェーンの概念を投入することが最初のステップです。これは新しい概念ではありません。クロスチェーンのアトミックスワップやサイドチェーンは、2012年以前から提唱されています。基本的なコンセプトは、あるブロックチェーンから別のブロックチェーンへの情報のやりとりをすることです。トランザクションが送信されると、圧縮された情報によってトランザクションの合法性を確認することができます。
言い換えると、あなたに送金した人物が実際にそのバリューを持っていること、そしてそのバリューの二重送信が行われていないことがわかるということです。これは非常に重要なコンセプトです。別の側面として、大規模な圧縮を使ってこれを実行する能力が必要となります。現在1000を超える暗号通貨が使用されており、さらに増え続けています。
なので、他のシステムを理解する唯一の方法がそのシステムのブロックチェーンすべてのコピーを持つことであると言うわけにはいきません。これはスケーラブルな解決にはなりません。これらのシステムを非常に圧縮した方法で見ることができなければならないのです。そこでCardanoはサイドチェーンに向けた努力を始めました。
これは Andrew Miller、Dionysis Zindros、Aggelos Kiayias の論文に基づいています。この論文には、Proof of Work 世界においてプルーフを生成する方法に対する熟考済みのアプローチが記載されています。これは非インタラクティブプルーフと呼ばれます。私たちはこのアプローチが Proof of Stake の設定にも適用できることを期待しています。この2つを結合することで、他の暗号通貨で起こっていることを十分に理解することができるはずです。
しかし、これは物語のほんの一部にすぎません。すべてのブロックチェーンがお互いに話し、見聞きするようになっても、この世界は3つのファクターによりまだ互換性を持っていないということが問題です。
ブロックチェーンが3つのファクターにより互換性をもっていない
1つ目の問題はメタデータの問題、2つ目は属性の問題、3つ目はコンプライアンスの問題です。
メタデータの問題
メタデータはトランザクションの背後にある情報を指し、50ドルの支払い自体が問題ではないのに対し、どこで誰に何の目的で払ったのかが問題です。暗号通貨スペースではメタデータが重視されていないが、従来のでは常識です。
メタデータはトランザクションのリスクレベルを決定する大切な要素であり、一部のトランザクションは非常にリスキーです。例えば、米国内の銀行間の電子送金は日常的なことですが、米国から小規模な会社からロシアに送金し、さらにイランや南アフリカに送られるような場合、送金額が同じでも扱いが全く異なってきます。
送金の回数、これに携わる人々、組織のあり方、ビジネスの年数。これらはすべてメタデータとなります。
問題は、メタデータが非常にパーソナルであるという点です。メタデータの内容は非常にプライベートなものです。暗号通貨にとってこれは深刻な問題です。なぜなら、すべてのトランザクションは永久保存されるからです。ブロックチェーンの中で生き続けます。透明性があります。
トランザクションにメタデータを添付することで、非常にデリケートな情報を一般公開しかねない状況に陥るのです。Cardanoプロジェクトの目標は、いつどこでどのようにしてメタデータをブロックチェーンに組み込むか、そして私たちが重要であると考える要素による利点を見極めることです。
これには監査機能や不変性、タイムスタンプなどが含まれます。メタデータを調整することはリスキーなため、持つことは重要ですが、ブロックチェーンに組み込む際には責任を持った方法で行うべきです。暗号化や許可された人だけが見ることができる特別なスキームも考えられます。
属性の問題
属性とはアイデンティティを表します。トランザクションに関連するアクターに名前を付けます。
これはメタデータのサブセットであり、重要な要素です。トランザクションの背景にある物語を知るだけでは不十分です。お金がどこから来たのか、どこへ行くのかも知る必要があります。
アリスからボブへ、またはJPモーガンがWells Fargoを追いかけているようなこともあります。このために、トランザクションに属性を追加したい場合にスムーズかつ簡単な方法を構築することが重要です。難しいのは信用網もしくはアイデンティティヒエラルキーを構築することです。
コンプライアンスの問題
もう1つの理由は、インターネットに人々を識別するよい機能が備わっていないからです。もしすべての人が公開鍵を持っていて、簡単に分配できる仕組みがあれば、ボブの公開鍵が実際にボブのものであることを簡単に認証できる方法があれば素晴らしいです。これがPGPプロジェクトの目標の1つでしたが、実現できませんでした。
結果として、次善策として残されたのはユーザー名とパスワードという問題多いディストピアです。これは推測しやすく、ハッキングしやすく、多くの異なるウェブサイトで使い回され、多くの問題を引き起こすものです。
ここでも同じ問題が起こっていますが、違いは、暗号通貨が暗号クレデンシャル情報の工場であることです。暗号通貨は、公開鍵を保管する場所を提供します。信用網や通常のウェブサイトでは見えない暗号メカニズムを保管することができる場所を提供します。暗号通貨は基本的に暗号クレデンシャル情報の工場です。通常のウェブサイトや現行のインターネットとは異なり、暗号通貨は公開鍵を整理、管理、保管する能力を持っています。
この20年間に開発された先進的な多重暗号も提供します。Cardanoプロジェクトの目標には、現在の資産の管理に使用されているこれらの機能を、必要に応じてユーザー識別に応用する方法を探すことが含まれます。また、トランザクションに必要に応じて属性を付与するために使用できるようにすることも目指しています。
例えば、取引所に送金したり戻したりする際には、スマートで簡単に行えるようになります。最後はコンプライアンスコンポーネントです。コンプライアンスは、顧客確認(KYC)やマネーロンダリング対策(AML)、テロ資金対策(ATF)などから構成されています。
基本的に、すべて同じ概念です。生じているトランザクションについて私たちが合法であると断言できるということです。これは、暗号の世界ではあまり考慮されていないことですが、取引に携わるすべての金融機関にとっては常識です。取引所や銀行、その他の金融サービスを生業とし、他者のために金銭を扱うビジネスはすべてです。
マネーロンダリング対策や顧客確認に関しては、非常に厳格なグローバル規制基準があります。この点に関して私たちの希望は、健全なバランスを保つことです。暗号クレデンシャル情報を流通させる際には、メタデータを装備する際にはケースバイケースかつ任意で組み込めるクリエイティブな方法を取ることにより、従来の世界とビジネスを行う場合と同様に、暗号通貨の標準なトランザクションから金融界が問題なしと認められるようなトランザクションへとグレードアップすることができるようになります。
例えば、先に検討したERC20トークンのクラウドセールの例に戻りましょう。次のような考えに至ることは簡単です。Etherを送金する唯一の方法は、トランザクションに送金相手がアクセスできるようなメタデータとともに銀行で現金化する際に開示できる個人識別情報を添付することである。
ここでキーとなるのは、これをプライバシーを守りながら行うこと、データの保護に追われるようなことがないようにすることです。Equifaxの漏洩事件などはその好例です。個人情報保護はかなりの難問です。
Cardanoプロジェクトの大きな目標は、暗号スペースを掘り下げることです。その際、新しい暗号オプショナルなメタデータや信用できるハードウェアなどを使い、クレデンシャルを非常に安全に保存することから、一定期間後にデータが確実に廃棄されるようにする能力、ジオタギングのようなものまで、あらゆる機能を付与します。これが相互運用性の側面です。これが成功すれば、Cardanoがつなぎ役となり、ブロックチェーンのインターネットをお膳立てし、ビットコインはビットコインのまま、イーサリアムはイーサリアムのまま、リップルはリップルのままでいられ、銀行は変更を必要とせず、必要な橋渡しはすべてCardanoが提供すると考えられます。
そしてこの橋は、集権的でも脆弱でもないのです。むしろ、大きな分散型ネットワークで、新たな相互運用性の時代の幕開けを導くものです。最後の2つのセクションでは、スケーラビリティと相互運用性についてそれぞれお話ししました。
第三世代ブロックチェーンカルダノの3つ目の柱としてCardanoが目指す「サステナビリティ」
しかし、第三世代ブロックチェーンの3つ目の柱としてCardanoが目指しているものは、おそらく3つの柱の中でも最も重要な概念である「サステナビリティ」です。
サステナビリティは2つに分けて考えられます。
まず、どのように経費を賄っていくかという問題があります。暗号通貨は企業ではありません。たとえ暗号通貨あるいはトークンはセキュリティだと言えるとしても、ある程度分散化されています。
インフラストラクチャーは、むしろ道路のようなものあるいはTCP/IPなどのプロトコルと同種のものです。そして、プロトコルについて語るとき、それがオープンソースの場合、プロトコルの運用コストを最低限に抑えることを考えます。
それゆえ、プロトコルに手数料や知的財産権を設けたり、例えば基金を設けたりすることは、たとえ目的をはっきりさせていたとしても、完全にオープンで完全に無料のプロトコルにはかなわないのです。
結果として、正確にこのようなシステムをどう維持し、長期的にどのようにコストをカバーするかは非常に難しい問題となります。企業が自発的に開発者になるといった、いわゆるパロトン型のモデルは短期的には有効ですが、課題として生じるのは、このような開発者がシステムの進化や成長に巨大な影響力を持ってしまうことです。
したがって、パトロン型モデルはプロトコルを特定の方向へ変更したい少数の企業の手に権力を集中させてしまう恐れがあります。例えば現在、W3CではDRMをブラウザーに搭載すべきかについて大きな議論が起こっています。既に私たちは、大企業が無料でオープンなウェブという精神に反し、大規模なコンテンツディストリビューターの利益に沿うように、このプロセスに大きな影響を与えているとして、EFFがW3Cから撤退する姿を目の当たりにしています。
したがって、パトロン型モデルは最良の手段とは言えないようです。ICOも興味深い手段ですが、これは素早く多くの資金を投入するものです。しかし、優良なガバナンスと優良な人々が行っている限り、資金が素晴らしい製品や素晴らしいプロトコルの創造につながることもあります。問題は、ICOは無期限かつ継続的に資金を調達できるものではないということです。
むしろ、何かを始めるときに集める大量の資金です。資金がいかに多額であろうとも限りがあり、最終的に枯渇します。そのため、最初に考えるべきことは、システムにトレジャリー機能を組み込めるかという点です。ブロックチェーンにトレジャリー機能を組み込むことで、紙幣を印刷して分散型銀行口座に預金することができ、インフレーションにより資金を増やすことができます。
このモデルを最初に実現したのがDASHです。ビットコインを見ると、ブロックが作成されるたびに最初はブロックごとに50BTCでしたが、4年ごとに半減され現在では12.5まで下がっています。このすべてがマイナーに支払われます。DASHモデルでは、すべてをマイナーに支払う代わりにいくらかを分散型銀行口座に入れます。
そして民主的な手段で資金調達案に対する投票を行います。ボブができることは、ボブはトレジャリーに案件を提出し、トークン保持者が投票するのです。そしてもし十分な得票数が得られれば、ボブの案は承認され、トレジャリーが開かれてボブに支払われます。この抽象的なモデルは実際には非常に堅牢です。なぜなら継続的に補充する手段が備わっているからです。
その効果は通貨のサイズに直接比例します。つまり、通貨が拡大すればするほど、資金が増え、その資産を通貨の拡大に使用できます。こうして好循環が生まれます。さらに、民主的なプロセスを備えています。システムに設定された民主的参加により、システムのステークホルダーは優先順位について話し合いを始められます。どの案に資金を導入するべきかという意味です。
例えば、ボブが、自分は開発者であり、システムを持続させるための提案をすると表明しました。アリスは、システムのマーケティングのための動画コンテンツを作成したいと提案します。トークンホルダーは、自分たちにとって何が最優先なのか、更なる開発かマーケティングかを選ぶことになります。あるいは、科学者が既存のプロトコルを改良する、新たなプロトコルを書きたいと提案するかもしれません。
もしかしたら、新しいプライバシープリミティブかもしれないし、ネットワークスタックのセキュリティ強化もしくは匿名性の強化かもしれません。アメリカ国立科学財団やEUから従来の研究助成金を得る代わりに、未来の科学者たちはトレジャリーモデルを使って研究資金の調達を提案できます。
また、アプリケーション開発者は、開発に適用するためにイーサリアムにステートチャネルを導入したいかもしれません。現行のモデルでは、ICOや同様の方法で不必要なトークンを発行しなければなりませんが、Etherが提供する以上のユーティリティを提供することはできません。しかし、この革新的なモデルをシステムに導入するためには、資金調達が必要です。その代わりに、トークンホルダーは、現実的な資金調達メカニズムを持つようになります。
もしかしたら、新しいプライバシープリミティブかもしれないし、ネットワークスタックのセキュリティ強化もしくは匿名性の強化かもしれません。アメリカ国立科学財団やEUから従来の研究助成金を得る代わりに、未来の科学者たちはトレジャリーモデルを使って研究資金の調達を提案できます。
また、アプリケーション開発者は、開発に適用するためにイーサリアムにステートチャネルを導入したいかもしれません。現行のモデルでは、ICOや同様の方法で不必要なトークンを発行しなければなりませんが、Etherが提供する以上のユーティリティを提供することはできません。しかし、この革新的なモデルをシステムに導入するためには、資金調達が必要です。その代わりに、トークンホルダーは、現実的な資金調達メカニズムを持つようになります。
IOHKはこのモデルにとても興味をもっています。私たちはこれこそがサステナビリティに最も重要だと考えています。なぜなら、システム内に埋め込んでおけば、システムが経費を自力で賄うことができるからです。
ただし、これにはかなりの研究が必要となります。私たちはこのプロセスに着手しています。最初に投票システムの検証から始めました。現在、液体民主主義のアレンジしたものを検討しており、これをインセンティブを組み込んだトレジャリーモデルと組み合わせます。このモデルはランカスター大学の研究員と当社スタッフとで共同開発しています。ここでは、多くの暗号通貨から概念化したトレジャリーのリファレンスモデルを開発したいと望んでいます。
IOHKは、このモジュールがイーサリアムクラシックやCardanoなどの暗号通貨にプラグインできることに興味をもっています。ここでの望みは、システムがある程度洗練された方法でトークンホルダーのニーズとインセンティブのバランスを取り、同時に資金調達を望む人々のニーズにも合理的な方法で応えることです。
これは不正確な科学で、非常に多くのバージョンが必要となります。そのため、IOHKはこのシステムをモジュラー式に構築し、トレジャリーシステムを必要に応じてプロトコルから独立させてアップグレードできるようにしています。私たちは、この点についてとても興奮しています。第4四半期までには論文を公開する予定です。
そして、2018年中~後期にはCardanoプロトコルでトレジャラーのレファレンスモデルの第一世代をロールアウトしたいと思っていますが、これは研究にかかる時間次第です。サステナビリティには、コストの賄い方だけではない面もあり、問題があるのは「どこに向かうか」です。
これはさらに大きなメタ問題でもあります。暗号通貨は生きています。一旦コードを書き上げたらおしまいというような静的なものではありません。2.0といった概念はないのです。技術が変わるにつれ、ユースケースが変わるにつれ、または新たなイノベーションから多大な利益を受けられるときに変更することができなければなりません。
この場合、たいていソフトフォークかハードフォークいずれかの手段が取られます。しかしいずれにしても、フォークであることは変わりません。つまり、何らかの変更を余儀なくされるということです。問題は、現在の暗号通貨第一および第二世代が多数ある中からどのフォークが正当かを決める標準を持たないということです。
結果として、最終的に相容れない違いに発展する状況に陥ります。私たちは、チェーンが分裂する様を目の当たりにしてきました。ビットコインとビットコインキャッシュしかり、イーサリアムとイーサリアムクラシックしかりです。
これは、これらのシステムがスケールとバリューを拡大させていく限り続くという議論です。私たちがすべきことは、人類が構築した社会システムのアナロジーを考えます。例えば、憲法は国家における最高の法であり、一定の安定性と更新能力を維持しながらも物議を醸しています。
例えば米国合衆国憲法は特に、変更が困難である一方で、変更する際には普遍的なコンセンサスがあります。これは、人々が原則として従うことに合意するように、練り上げたプロセスを採っているからです。もしプロトコルを憲法のように扱えば、変更が可能であり、変更のためのプロセスがあるべきです。
なぜなら、私たちはエンジニアであり、再利用性が好きだからです。私たちが望むのは、トレジャリーシステムで投票案を承認する際に使用するのとまったく同じタイプのメカニズムを使用してCardano改良案について検討できるようにすることです。
開発者であるアリスやボブがSIPを提案するとします。そこにはアリスやボブが守るべきプロセスがあり、これによりネットワークはこの提案を批准するか否かを投票できます。これはゆっくりと系統立てた検討を可能にするための時間と努力を要するプロセスであるべきで、最終的な適用の前に段階的に上がる閾値が設けられます。
このテクノロジーの第一世代はプロセスとメカニズムに注力しています。ネットワークの外にいながら、ネットワーク内のツールに依存しているというメタ思想例えば、ステーク量による投票能力です。その後のバージョンでは、改良案を含んだCardanoをコンピューターが理解可能な仕様にする方法を探します。
プロトコルの形式仕様記述に似た概念です。ここには、暗号通貨の仕様を暗号通貨が実際にそれ自身のデザインを理解するようにできるのではないかという考えがあります。これが可能であれば、クライアントが仕様に則っているかどうかの検証も可能になります。
アリスとボブがCardanoに接続するウォレットを作成する際、Cardanoに必要な設定に関しては、このコンピューターが理解可能な標準が備わることになります。そして、クライアントは自分自身でプロトコルに則っているか否かを認定・検証できます。これは第2・第3世代の社会的プロセスを持たせるというアイデアであり、最終的に社会的プロセスをプロトコルが特定のソフトウェアを超えて動くようにメカニズムに組み込むというアイデアです。
これからCardanoが力をいれて取り組んでいくこと
私たちは、この目的を達するために、プログラミング言語理論や形式的検証の分野における最新技術の仕様に強く期待しています。
例えば、スマートコントラクトの形式的検証を実現することから始めます。これはバグを減少させ、スマートコントラクトの安定性と信頼性を確保する上で極めて重要です。IOHKが積極的に行っているのはこの分野の研究です。
2018年には複数の論文発表を予定しています。私たちは、この技術が向上し、Cardanoがフルスタックの暗号通貨として機能することを説明することができるようになることを期待しています。
最終的に、クライアントを仕様に接続できる形式的検証を達成することが目標です。短期的な計画としては、2018年の第1四半期にCardano改良案のプロセスを書き上げ、IOHKはそのプロセスに従ってCardanoプロトコルをアップグレードしバージョンアップを行います。トレジャリーの投票システムが実装された後は、すべてのCardano改良案が投票によって最終的に決定することができるように調整されます。
これは厳密なハードフォークやや緩いソフトフォークになるが、概念は同じです。私たちはすでにアップグレードシステムを組み込んでいます。
Cardanodocs.comには、Cardanoに関する文書があります。この文書には、システムの仕様や、どのようにシステムが機能するかが記載されています。将来的には、このシステムは、トレジャリーと共に公開される新しい投票システムに置き換えられます。
これは、コストをどのように賄うか、そして将来的にどこに向かっていくかというビジョンを示したものです。プロトコルが開始されるときには、通常、設立者のビジョンや初期哲学が多数表明されますが、エコシステムに携わる人が増えるにつれ、より多くの夢や希望がエコシステムに投入されます。最終的に、このようなエコシステムは設立者を超えて成長します。
したがって、プロトコルをとてもゆっくりと、慎重に順序を整えて変更できるプロセスを持つことは極めて重要です。そして、そのプロセスはできる限り包括的で、どんな「黒幕」の能力や陰謀に対してもできる限りの耐性を持っていなければなりません。これがCardanoです。
Cardanoは第三世代のプロトコルで、ピアレビューに基づいて構築されています。ソフトウェアの高い保証基準を満たしており、私の好きなプログラミング言語であるHaskellで構築されています。
大規模な国際的なチームによって、2020年を期限として資金が投入され、サステナビリティ、相互運用性、スケーラビリティを備えています。暗号通貨のキャパシティを最初の100万から最初の10億へと導くことが私たちのビジョンです。ご視聴ありがとうございました。また近いうちにお会いしましょう。
以上になります。彼がTEDに登壇した時の動画の翻訳記事もありますのでこちらもぜひご覧ください。
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ぜひCAMP FIRE プールに委任をお願いします
いかがだったでしょうか。これからもCamp Fireステークプールはカルダノに関する有益な情報を発信していきます。CAMPプールへのステーキング委任もぜひ、ご検討ください。
運営者は約10年間児童教育/福祉の現場で、直接子供たちを支援する仕事を経験し、恵まれない環境にいる子どもを支援する必要性を感じてきました。
そのため、CAMPプールではSPOの活動を通して得た利益の10%をアフリカ地域・日本の子どもの教育・福祉分野に寄付するチャリティー活動を行っています。
委任者の方のステーキング報酬は減額されず、プールの利益から寄付が行われます。間接的にチャリティー活動にも参加していただけますので賛同していただける方がいらっしゃいましたら委任を検討いただければと思います。
何かお困りごとがあれば可能な限りお手伝いしますのでCamp FireプールのLINEオープンチャット・contact・Twitterいずれかで直接ご連絡ください!ADAの購入からステーキングなどのアドバイスをすることができますので、まずは気軽にご相談ください!
Cardano(ADA)ってなんですか?
カルダノは、分散型の第 3 世代のプルーフオブステーク(PoS)ブロックチェーン プラットフォームであり、ADA はカルダノブロックチェーンのトークンです。カルダノは、科学的哲学と研究主導型のアプローチをとった最初のブロックチェーン プラットフォームです。カルダノは世界の権威のある学会の査読を経て構築されています。
カルダノの目指す世界を知るには創設者チャールズ・ホスキンソン氏の動画がおすすめです。日本語字幕もついているのでぜひご覧ください。
Cardano(ADA)ステーキングとはなんですか?
あなたが保有するADAをネットワークノードを運用するステークプールに委任することをステーキングといいます。そのステークプールがあなたの代わりにカルダノトランザクションを検証し、ブロックを生成する事で、その対価として報酬を得る事ができます。
カルダノのステーキングは、自分の手元にADAを置いたまま「権利」のみをステークプールに委任します。そのため、ADAがロックされることもありませんし、いつでもADAを利用することができます。
むしろ、取引所にADAを預けてステーキングするほうが引き出せなくなるリスクがあり、ADAが一ヶ所に集中することでカルダノの分散性が損なわれることに繋がります。
「ADAを送って」「シードフレーズを教えて」等要求された場合は詐欺ですのでご注意ください
どこからステーキングできますか?
以下のカルダノウォレットから委任することが可能です。
- Daedalus Wallet (IOG公式フルノードウォレット)
- Yoroi Wallet
- Eternl
- Flint Wallet
委任した後、報酬が貰えるのはいつですか?毎エポック必ず報酬がでますか?
報酬は、最初にステークしたエポックが終了してから 3 エポック (15 日) 後に支払われます。以下の例は、ステーク時に発生するイベントを順を追って示しています。
報酬は必ず毎エポックもらえるとは限らず、プールの委任量を元にアルゴリズムの計算によってブロックが生成されたプールに報酬が与えられます。委任量が多いと安定して毎エポック報酬が出ますが報酬量が少なく、委任が少ないプールは毎エポックブロック生成しない代わりに1回の報酬が多くなる傾向があり、一定期間でみると報酬の利率は同じに収束します。
ADAの委任が委任量が多いところに偏ると分散せずセキュリティ的にもあまりよくありません。ADAの価値を長期的に高めるためにも委任の少ないプールにぜひご委任ください。
ADAをステーキング
エポックスナップショット(ここで委任したADAを記録)
ブロック生成(ブロック生成があった場合)
ブロック生成の報酬の計算
報酬の支払い
プールの手数料ってどういう風になってるの?
「Margin fee(委任手数料)」と「Fixed fee(固定手数料)」の2つがあります。これからはプール全体の報酬からプールの報酬として受け取り、残りのADAを委任者に分配します。
- Margin fee(委任手数料)
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0〜100%の間で各プールが設定した手数料です。1〜5%程度が一般的です。当プールでは分散化のために100万ADAの委任が集まるまでは0%にしているため還元率が高い設定としています。
99%の手数料など高い手数料ではないか、途中で手数料を黙って引き上げていないか注意してください!当プールでは100万ADA未満は0%、以降も1%保証のプールです。
- Fixed fee(固定手数料)
-
固定手数料は最低値が340ADAとなっています。当プールは最低値である340ADAの設定で変更する予定もありません。他のプールに委任する際も固定費は必ず確認してください。
ステーキングの費用はかかりますか?
ステーキングは、デポジット費用として2ADAとトランザクションの費用がかかります。ステーキングの設定を解除するとデポジット費用である2ADAは返還されます。
ステーキング後にADAの増減があった場合は再度設定が必要ですか?
自動的に反映されるため、追加の操作は必要ありません。カルダノのステーキングは、ステーキング後も自由に送受信が可能です。
もちろん、ステーキングで得た報酬もそのままウォレットに残しておけば再投資されます。
委任が少ないプールは不利なの?
委任量が多くても、少なくてもアルゴリズム上長い目でみると平均約4%程度です(2023年現在)。
委任が多いプールはエポック(5日)ごとに報酬が安定してでますが、委任の少ないプールは毎エポックでない等波がある一方で、1回の報酬が高くなり平均すると同じ利率に収束するアルゴリズムになっています。
ADAの広く分散することでカルダノブロックチェーンのセキュリティも高まるため、長い目でみて委任の少ないプールにもぜひ分散委任のご協力をお願いします。
※現在年4%の報酬もビットコインの半減期があるように、カルダノでは徐々に減っていく仕組みになっています
最低何ADAからステーキングできますか?
10ADAからステーキングが可能です。
プールの飽和ってなんですか?
1つのプールの飽和は6400万ADAです(2023年1月現在)。これを超えるプールに委任し続けると、1つのプールで得られる報酬が変わらないため、委任者だけが多くなることで1人あたりのステーキングで得られる報酬が減る仕組みになっています。
ホルダーが利益を求めて、自然といろいろなプールに委任がされることで自然と分散性が担保される仕組みになっています。
ステーキングは解除できますか?
はい。解除はいつでもできます。別のプールから委任する場合は解除せずに、新しく委任し直すのみでOKです。解除した場合は最初にデポジットで支払った2ADAが返却されますが、少額のトランザクション手数料がかかります。
報酬はどのように確認したらよいですか?
方法としては2つあります
- Cardano用ウォレットのページで確認
- カルダノエクスプローラーのサイトで受信アドレスを入力して確認
ステーキングまでの手順を教えてほしい
ステーキングの財源は?持続可能なの?
ルダノのステーキングの財源は2つあります。
- 取引(トランザクション)手数料
- ステーキング用にリザーブされている140億ADA
この2つから支払われています。
委任をあるプールからCAMPに切り替えると報酬を逃しますか?
別のプールから委任を変えた場合、以前のプールから引き続き報酬を受け取りながら数エポック後に切り替わるので報酬を逃してしまうことはありません。
ADAはどこで手に入れればいいですか?
暗号資産には2種類の入手方法方法があります。
- 販売所
- 板取引
暗号資産(仮想通貨)の販売所と取引所の違いは、「暗号資産の売買を誰と行うのか」です。基本的には板取引のほうが、手数料が安いため販売所はおすすめしません。
日本国内の板取引ができる取引所は以下のん記事を参考にしてください。