今回は、カルダノとイーサリアムの違いについてご紹介したいと思います。イーサリアムもPoWからPoSにアルゴリズムが変更されステーキングができるようになりました。
CAMPはカルダノのステーキングするために委任をするプールを運営していますが、なぜイーサリアムではなくカルダノのプールを運営しているのか比較しながらご説明したいと思います。
この記事はYouTube動画でも解説しています
ステーキング報酬率について
2023年3月現在の数値です。
イーサリアムのステーキング報酬率
公式を確認すると2023年4月5日現在以下のような数値になっています。現在年間換算で4.8%ほどとなっています。
カルダノADAのステーキング報酬率
pooltoolのあるエポックでみると3〜4%平均となっています。プールの委任量によってエポック(5日間)によってばらつきはありますが、一定期間でどのプールも同じ報酬率に収束していきます。
ステーキングにあたって資産がロックされるか、引き出しはできるのか?
ステーキングすると自分が持っている資産がロックされて一定期間使えなくなるステーキングも存在します。
イーサリアムはETHがロックされてしまう
ステーキングでETHがロックされます。現在イーサリアムでは、預け入れたETHはロックされてしまい解除することができない状況です。つまり、ステーキングしたETHは取り出すことができません。
このロックされているETHは上海アップデートにより、解除できるようになる予定ですが、大きな売り圧につながる可能性もあります。
これを考慮して、引き出し制限が導入される予定で、全てを一気に引き出せない可能性があります。これは、スマートコントラクト内で発生するガスの消費量を制限することで、ネットワークの安定性とセキュリティを向上させるための措置と説明されています。
引き出される資産と、資産のロックが解除されたことによりステーキング流入が多くなるか保有者は動向を確認する必要があります。
32ETHない場合は「流動性ステーキング」という選択もあり、その場合はロックされることはありませんが。
流動性ステーキングを提供するステーキングプールは、イーサリアムネットワークのものではなく、サードパーティがこれらのソリューションを構築しており、独自のリスクがあります。(ステーキングプール側のリスク、スマートコントラクト、実行リスクが組み合わされたリスク等)
イーサリアム公式は以下のように説明しています。
カルダノ
一方、カルダノはステーキングにロック期間はありません。
ステーキング後すぐに、ADAを送ることも・資産を追加することも・解除することも即可能です。制限がないため全くストレスはありません。
ステーキングに必要な資産量
イーサリアムのステーキングには32ETHが必要
イーサリアムでステーキングするには32ETHの資産が必要になります。かなり多い資産がないとステーキングが難しく、参入障壁が高いといえます。
- 2023年4月4時点の価格で768万円
- 2021年の過去最高値換算だと1713万円(1ドル110円換算)
万人が参加ができず、32ETHでも流動性ステーキングでは第三者が運営によるリスクがあります。
カルダノエイダ(ADA)のステーキングは少額で参加できる
デポジットで2ADA(ステーキング解除も戻る)、1ADA以下の送金手数料がかかるので数ADAからステーキングが可能です。
資産を持たざる人でも気軽にステーキングすることができます。
またCAMPのようにプールを運営する際も最低500ADA+誓する分のADAがあればカルダノのステークプールを作ることができ、資産的な参入障壁も低いため分散化もされやすいと言えます。
項目 | コスト |
---|---|
プール登録料(初回のみ) | 500ADA |
ステークアドレス発行料(初回のみ) | 2ADA |
トランザクション手数料 | 数ADA |
サーバー代(最小構成2台)/月 | 16000円~32000円 |
自分の資産をステーキング先に預ける必要があるかどうか
イーサリアムは資産を第三者に預ける必要がある
イーサリアムのステーキングは第三者にETHを預ける必要があります。
「署名鍵」と資金を引き出すための「引き出し鍵」の両方で構成されます。
一般的には、必要な署名鍵(32 ETHにつき1つの鍵)を設定し、プロバイダーにアップロードし、プロバイダーが代理で検証を行います。 署名鍵だけでは、あなたの資金を引き出したり、送金したり、使用することはできません。
しかし、相手にETHを預けることの不安は拭えない方もいると思います。
カルダノのステーキングはADAを相手に預ける必要はない
カルダノのステーキングは第三者にADAを預ける必要はありません。
自分の管理するウォレットにADAを置いたまま、「ステーキングする権利だけを送るイメージ」でステーキングが完了します。
そのため、ステーキングにあたって第三者に鍵情報を公開する必要一切必要ありません。鍵を第3者に預けることがないため自分の管理をしっかりしておけば流出するリスクは低いと言えます。
資金の流失の心配をすることなくステーキングができるので、あとは報酬とプールの状態を定期的に確認するのみです。
ただし、取引所でステーキングする場合は取引所のハッキング・倒産などのリスクが伴います(例:FTX事件)。取引所にある資産は自分で秘密鍵などを管理していないので有事の際は、資金が取り出せなくなくなります。
必ず、短期取引分以外のADAは自分のウォレットを作って安全に管理・ステーキングしましょう!
ステーキング後に追加された資産は手続きが必要か
ステーキングの設定をしたあと、新しくETH・ADAを取得した場合はどのようにしたらよいのでしょうか?
イーサリアムの場合
アドレスに追加された新しいETHは自動でステーキングされないため、新しく設定し直す必要があります。
カルダノの場合
新しくADAを取得してステーキングしているウォレットにADAを追加されれば自動的にステーキングされます。相手にADAを送流必要もないため、そのまま追加する・使用すれば残高の増減の通り反映されます。
私がカルダノのステーキングに魅力を感じた理由
以上のようにカルダノとイーサリアムのステーキングの違いを比較してきました。
カルダノブロックチェーンは仮想通貨第一世代のビットコイン・第二世代イーサリアムの課題を解決するべく登場した第三世代のプロジェクトとその開発姿勢や理念に共感したからです。
また、ステーキングに焦点を当てるとカルダノは
- 資産を第三者に送る必要なく、自分で管理できる
- ADAがロックされることなくいつでも移動ができる
- 資金的な参入障壁が低く、分散化もしやすいシステム
- 資産の増減があっても何か手続きを取らなくてもよい
これらに魅力や優位性を感じて保有するにいたりました。
カルダノとイーサリアムのステーキング率などのデータ
「Staking: “Pretty Special” Cardano Lures More Unique Wallets Than Ethereum」の記事とカルダノ創設者のチャールズ氏の以下のツイッターで以下のように述べられています。
※数値は発言・データの参照元のある時点のものです。時間の経過とともに変化することに留意してくだささい
ステーキングされているアドレス数
カルダノのステーキングアドレス数は、最高で1,234,810(2023年4月5日現在1,272,176)であり、一方、イーサリアムのステーキングアドレス数は88,400であることがわかります。
ステーキングされている資産の時価総額
また、ETHのステーキング時価総額は339億9000万ドルであり、カルダノの時価総額は92億ドルであることもわかります。
総供給量に対するステーキング率
ステーキング率については、ADAが68.11%であり、ETHが15.6%であることがわかります。ステーキング率は、ステーキングされているトークンの割合を示しています。
以上の情報から、カルダノとイーサリアムの競争が激しく、両方のプロジェクトがステーキングに積極的に取り組んでいることがわかります。ETHがステーキング時価総額でリードしている一方で、ADAはステーキング率でリードしており、両方のプロジェクトがステーキング報酬を提供していることもわかります。
[参考]カルダノとイーサリアムのステーキングを比較した表
以下のサイトではイーサリアムとカルダノのステーキング比較表もあります。
Staking and rewards in proof of stake
ぜひCAMP FIRE プールに委任をお願いします
いかがだったでしょうか。これからもCamp Fireステークプールはカルダノに関する有益な情報を発信していきます。CAMPプールへのステーキング委任もぜひ、ご検討ください。
運営者は約10年間児童教育/福祉の現場で、直接子供たちを支援する仕事を経験し、恵まれない環境にいる子どもを支援する必要性を感じてきました。
そのため、CAMPプールではSPOの活動を通して得た利益の10%をアフリカ地域・日本の子どもの教育・福祉分野に寄付するチャリティー活動を行っています。
委任者の方のステーキング報酬は減額されず、プールの利益から寄付が行われます。投資・ステーキングはお金を増やすために取り組むものですが、その行動が社会良くすることに繋げる目的でCAMPではチャリティーを行なっています。
間接的にチャリティー活動にも参加していただけますので、
賛同していただける方がいらっしゃいましたらぜひ、委任を検討いただければと思います。
何かお困りごとがあれば可能な限りお手伝いしますのでCamp FireプールのLINEオープンチャット・contact・Twitterいずれかで直接ご連絡ください!ADAの購入からステーキングなどのアドバイスをすることができますので、まずは気軽にご相談ください!
ADAステーキングでよくある質問
Cardano(ADA)ステーキング・ステークプールとはなんですか?
あなたが保有するADAをネットワークノードを運用するステークプールに委任することをステーキングといいます。そのステークプールがあなたの代わりにカルダノトランザクションを検証し、ブロックを生成する事で、その対価として報酬を得る事ができます。
カルダノのステーキングは、自分の手元にADAを置いたまま「権利」のみをステークプールに委任します。そのため、ADAがロックされることもありませんし、いつでもADAを利用することができます。
むしろ、取引所にADAを預けてステーキングするほうが引き出せなくなるリスクがあり、ADAが一ヶ所に集中することでカルダノの分散性が損なわれることに繋がります。
「ADAを送って」「シードフレーズを教えて」等要求された場合は詐欺ですのでご注意ください。他人に資産を送る必要もフレーズを教える必要もありません。
Cardano(ADA)ってなんですか?
カルダノは、分散型の第 3 世代のプルーフオブステーク(PoS)ブロックチェーン プラットフォームであり、ADA はカルダノブロックチェーンのトークンです。カルダノは、科学的哲学と研究主導型のアプローチをとった最初のブロックチェーン プラットフォームです。カルダノは世界の権威のある学会の査読を経て構築されています。
カルダノの目指す世界を知るには創設者チャールズ・ホスキンソン氏の動画がおすすめです。日本語字幕もついているのでぜひご覧ください。
取引所でADAを管理し、ステーキングをしていますが自分のウォレットでするべきですか?
結論からお伝えすると、取引所でのステーキング・ADAの管理はおすすめしません。理由は以下の通りです。
- 取引所のハッキング・倒産などのリスクがある(例:FTX事件・Mt.GOX事件・コインチェック事件など)
- ADAの集中化
取引所にADAがあると自分でコントロールできない状況なので取引所に何かあったときにADAをすぐに移動できない・失うリスクを抱えることになります。また、大勢が取引所で管理するとADAの集中化につながりセキュリティ的にもよくありません。詳しくは以下の記事で解説しています。
ステーキングは安全?プールにADAを送る必要がありますか?また資産はロックされませんか?
カルダノエイダ(ADA)のステーキングは、ロック期間はありません。ステーキング中でもADAを送受信することが可能です。
また、自分のウォレットから送金する必要もありません。自分のウォレットにADAを置いたまま、ステーキングの権利のみを委任する仕組みになっています。
「ADAを送れ」「ウォレットの復元フレーズを教えて」は確実に詐欺です。絶対に教えたり、送金しないでください。
ステーキングまでどのような手順で進めたらいいですか?
「販売所」は手数料が高いので「板取引」で入手しましょう!
ウォレットのインストール方法から操作までブログ・Youtube動画で解説しています!
いろいろな特徴を持ったウォレットがあります。
以下の比較表を確認して。マニュアルを確認してください
ウォレットの作成/復元/送金/着金/ステーキングなどの使い方は各ウォレットごとに解説しています。
上記比較表のリンクか以下のウォレットの使い方カテゴリーから確認しましょう!
ウォレットの作成/復元/送金/着金/ステーキングなどの使い方は各ウォレットごとに解説しています。
上記比較表のリンクか以下のウォレットの使い方カテゴリーから確認しましょう!
どこからステーキングできますか?
以下のカルダノウォレットから委任することが可能です。
以下のウォレットがおすすめです。解説動画・ブログも公開しています。
- Daedalus Wallet (IOG公式フルノードウォレット)
- Yoroi Wallet
- Eternl
- Flint Wallet
委任した後、報酬が貰えるのはいつですか?毎エポック必ず報酬がでますか?
報酬は、最初にステークしたエポックが終了してから 3 エポック (15 日) 後に支払われます。以下の例は、ステーク時に発生するイベントを順を追って示しています。
報酬は必ず毎エポックもらえるとは限らず、プールの委任量を元にアルゴリズムの計算によってブロックが生成されたプールに報酬が与えられます。委任量が多いと安定して毎エポック報酬が出ますが報酬量が少なく、委任が少ないプールは毎エポックブロック生成しない代わりに1回の報酬が多くなる傾向があり、一定期間でみると報酬の利率は同じに収束します。
ADAの委任が委任量が多いところに偏ると分散せずセキュリティ的にもあまりよくありません。ADAの価値を長期的に高めるためにも委任の少ないプールにぜひご委任ください。
ADAをステーキング
委任登録(ここで委任したADAを記録)
ステーキング有効(ブロック生成があった場合次エポックに計算)
ブロック生成の報酬の計算
報酬の支払い
プールの手数料ってどういう風になってるの?
「Margin fee(委任手数料)」と「Fixed fee(固定手数料)」の2つがあります。これからはプール全体の報酬からプールの報酬として受け取り、残りのADAを委任者に分配します。
- Margin fee(委任手数料)
-
0〜100%の間で各プールが設定した手数料です。1〜5%程度が一般的です。当プールでは分散化のために100万ADAの委任が集まるまでは0%にしているため還元率が高い設定としています。
99%の手数料など高い手数料ではないか、途中で手数料を黙って引き上げていないか注意してください!当プールでは100万ADA未満は0%、以降も1%保証のプールです。
- Fixed fee(固定手数料)
-
固定手数料は最低値が340ADAとなっています。当プールは最低値である340ADAの設定で変更する予定もありません。他のプールに委任する際も固定費は必ず確認してください。
ステーキングの費用はかかりますか?
ステーキングは、デポジット費用として2ADAとトランザクションの費用がかかります。ステーキングの設定を解除するとデポジット費用である2ADAは返還されます。
ステーキング後にADAの増減があった場合は再度設定が必要ですか?
自動的に反映されるため、追加の操作は必要ありません。カルダノのステーキングは、ステーキング後も自由に送受信が可能です。
もちろん、ステーキングで得た報酬もそのままウォレットに残しておけば再投資されます。
委任が少ないプールは不利なの?
委任量が多くても、少なくてもアルゴリズム上長い目でみると平均約4%程度です(2023年現在)。
委任が多いプールはエポック(5日)ごとに報酬が安定してでますが、委任の少ないプールは毎エポックでない等波がある一方で、1回の報酬が高くなり平均すると同じ利率に収束するアルゴリズムになっています。
ADAの広く分散することでカルダノブロックチェーンのセキュリティも高まるため、長い目でみて委任の少ないプールにもぜひ分散委任のご協力をお願いします。
※現在年4%の報酬もビットコインの半減期があるように、カルダノでは徐々に減っていく仕組みになっています
最低何ADAからステーキングできますか?
10ADAからステーキングが可能です。
プールの飽和ってなんですか?
1つのプールの飽和は6400万ADAです(2023年1月現在)。これを超えるプールに委任し続けると、1つのプールで得られる報酬が変わらないため、委任者だけが多くなることで1人あたりのステーキングで得られる報酬が減る仕組みになっています。
ホルダーが利益を求めて、自然といろいろなプールに委任がされることで自然と分散性が担保される仕組みになっています。
ステーキングは解除できますか?
はい。解除はいつでもできます。別のプールから委任する場合は解除せずに、新しく委任し直すのみでOKです。解除した場合は最初にデポジットで支払った2ADAが返却されますが、少額のトランザクション手数料がかかります。
報酬はどのように確認したらよいですか?
方法としては2つあります
- Cardano用ウォレットのページで確認
- カルダノエクスプローラーのサイトで受信アドレスを入力して確認
ステーキングの財源は?持続可能なの?
ルダノのステーキングの財源は2つあります。
- 取引(トランザクション)手数料
- ステーキング用にリザーブされている140億ADA
この2つから支払われています。
委任をあるプールからCAMPに切り替えると報酬を逃しますか?
別のプールから委任を変えた場合、以前のプールから引き続き報酬を受け取りながら数エポック後に切り替わるので報酬を逃してしまうことはありません。
ADAはどこで手に入れればいいですか?
暗号資産には2種類の入手方法方法があります。
- 販売所
- 板取引
暗号資産(仮想通貨)の販売所と取引所の違いは、「暗号資産の売買を誰と行うのか」です。基本的には板取引のほうが、手数料が安いため販売所はおすすめしません。
日本国内の板取引ができる取引所は以下のん記事を参考にしてください。